今日はイタ族。
ミンダナオ西部に住む少数民族のひとつ。
これがイタ族の村。
イタ族が住むのはこのストリートだけで、村の回りは現地一般住民が普通に住んでて綺麗な学校もある。
貧しい村だが、電気も来ているし他の村と比べて特別貧しいと言う訳ではない。ただ、民族的に興味を惹く村ではある。
今回、初めて行った少数民族「イタ族」の村。
行って村の写真を撮ろうとすると、いきなり住民たちに文句を言われた。写真を撮るな!帰れ!!って。
おいおい、まだ撮って無いって!!
住民のリーダーっぽい女性に事情を聞くと、なにやら我々の事をNGOと勘違いしている様子なのだった。
我々はNGOじゃないし、ただの通りすがりの住民である事を告げると、酋長に事情を話して許可を貰ってくれって事になった。
(どうやったら私たちがNGOに見えるのだろうかw)
村を撮るのに許可!?面倒なので帰ろうかなと考えていた所へ、騒ぎを聞いた酋長がらしき男性が現れたのである。
話を聞いてみると彼らは少数民族というだけで飯のタネにされて迷惑しているらしかった。
ある日、NGOを名乗るグループが、護衛をつけてカメラを持って現れたらしく、村や住民の写真を撮り、資金援助の約束して去って行ったらしい。
住民は楽しみに援助を待っていたが、その後音沙汰は無く、なんと彼らの写真のみが、メディアの広告に利用されていたのだというのだ・・・・・
酋長は切実に話していたが、確かに訪問者を排除したくなる気持ちは分かる。
実は、こういう話しはあちこちで聞くのだ。とある民族系が多く通う小学校でも、援助を約束する団体が現れてその後来なかったと愚痴っていた。(学校の先生全員と生徒が言っていたのでホントだろう)
NGOを標榜した詐欺か? そーやって荒稼ぎする本物のNGOなのか? 少数民族の妄想か? 私たちの嘘か?
忘れた頃に援助が来るって可能性も無い訳ではないがそれは無さそう。真相は不明であるが・・・
(ふんふん聞いていたら、その後写真撮ってもいいて事に・・・)
今更分かりきったことだけど、途上国ビジネスってのは一部の人間にとっちゃ旨い飯の種だよね。
今回の少数民族絡みの騒ぎもそう。農民が借金しなきゃ買えない高価な種もそう。肥料の価格調整も組織犯罪的である。途上国を舞台に貧困層を無くせるほどの膨大な利益を上げている筈の彼らだが、当の貧困層達に1円でも還元しようとする気持ちのカケラも無い。
途上国の農民はまるで世界の食と富裕層の富を支える水のみ百姓だ。
全ての団体や企業が悪いと言ってる訳ではない。真面目に頑張るボランティアや企業も存在するという事も申し上げておく。
どっかの金持ちの勇者さん。貧乏な人に種を配るプロジェクトでもやってよ。
継続可能なコーンの種を山岳地帯に原価で売るだけでいい。
あとは援助しなくても勝手に豊かになる。
盗んだパインはいかが?
農村は密かなパインブーム。流行に流されやすいフィリピン人気質も手伝って、パイン畑が急増し始めた。「おかげで毎日美味しいパインが食べ放題よ♪」と少女談。
もちろん無断収穫である。