椰子のトラックの先導していた時のこと。
とんでもない悪路が行く手を塞いだ。
前日に土砂降りの雨が降り、道路が禿しく破壊されたのだ。
一台のトラックがぬかるみで動けない。
こういうどうしようもない場合、荷を降ろして押すべきだと思うのだが、運転手はかたくなに荷降を拒否。
これでかなりの時間を食う事に・・・
シングルタイヤのノーマルでこの山を越せる訳無いよ・・・
押しても駄目なら引いてみな!って事で、渋滞待ちの一台に引っ張ってもらうが、ワゴンで引っ張れる訳が無い。
そこへ、やって来たのは軍の分隊。彼らはとても急いでる様子で、みんな心から困った表情をしていた。
仕方が無いのでみんなで泥まみれになって押す事に。
その後、みんなのおかげで無事に脱出できた赤いトラックは、礼も告げずに去って行った(爆)
タイヤをM16で蜂の巣にすれば良かったんじゃない?抵抗が増えて脱出できるのにね。
しかし、こういう場面でも時でも誰一人怒ったりしないから、この国ってのはおおらかだよ。日本だったら2,3人逆切れする奴がいてもおかしくない。
さて、お次は農園が手配したのトラック・・・
スリップしてケツを振ったトラックの様子が何となく分かるだろうか?
信じられないかもしれないが、ここの泥道は雪道のように滑る。
何とか上がった。これで収穫にすすめます!
車にトラクターのタイヤを履かせてみた
とにかくミンダナオの山中ってのは半端じゃないぬかるみで、普通のタイヤで走り回るのは100%無理。スパイクタイヤは最低限必要で、出来れば4駆+スパイクで走るのが理想。
こっちは泥の質が違うようで、水分を含むととにかく滑るのだ。とくに勾配の付いた坂などは、新雪の上を走ってるような感じで滑って手に負えない。だからといって速度を緩めると沈み込んで抜け出せなくなる。
何とかFRのトラックで快適に走ることは出来ないものかと思い、前から試したいと思っていたトラクター用のタイヤを装着してみたのだ。
ところで、トラクター用のタイヤを普通車に履かせて走るとどうなるかパッと答えた人は神である。
私は走ってみて始めて分かった。
なんと、舗装道だと全くグリップしない(摩擦が少ない)から、すぐにケツを振る。そして加速が出来ない、ブレーキも効かない。崖の上などは危なくて走れない。
従って、実質ぬかるみ箇所しか使えない。
トラクター用タイヤというのは、泥の上で摩擦力が最大になるデコボコした形状をしている。従って接地面積が極端に少なくなる舗装道だと摩擦力が極端に弱まってまともに走れないのである。
トラクターは元々速度が遅いので問題ない。
確かに、理論上は摩擦力が少なければ滑るのは当たり前だと分かるが、挙動がコントロール出来ないほど酷い動きをするものだとは思わなかった。まるでアイススケートでもしているかの様な動きにビックリ。
結局、ぬかるみだけで乗るのなら良いが、ぬかるみを通るたびにタイヤを交換するのは面倒だし現実的でない。
で、試しにこんなのも試してみた訳だ。トラクタータイヤの内側にノーマルタイヤを取り付けたバージョン。
まさかと思ったがこれが良かった。荷台に500kg程度の重りを載せておけば、かなり激しいぬかるみでも心地よくグリップし、舗装動でも制限速度まで特に問題なく走ることが出来た。
なぜ外側にトラクタータイヤをもって来たかだが、小型車は大型車の付けたワダチに片輪掛けて斜めに走る事が多いのでこんな風にした。
これがタイヤ跡。
タイヤを装着したのは山の畑での話。
連日の雨で帰るのが不安になり、急遽地上からジープを使ってトラクタータイヤを取り寄せ、山で交換したのだ。おかげで帰りは快適、雨で、しかも急勾配のぬかるみという最大難関も何とかクリヤした。
この仕様がとても現地で目立つみたいで、多くのドライバーの注目の的である。オメェ、バカじゃネーノって感じで(笑)
フン、名を捨てて実を取るのさ!
街でもそのまま乗っているが、今のところ問題ない。
どうでもいいけど荷台がタイヤだらけ。
椅子もタイヤで出来てるし。
現地のナスの中にはかなりの高確率でワーム
現地のなすは高確率でこれが入ってますw
ワームだよね。
ナスの中にはかなりの高確率でこいつが寄生してるようだ。
見たところ蝶か蛾の幼虫。綺麗なナスの内部にこういう動物が寄生しているなんて初めて知った。
日本のナスにもいるのだろうか?それとも日本は農薬付け?ハウスだから?
見たところ大きめのナスならば10本中、なんと5,6本はワームを確認できた。驚くほどの高確率である(笑)う~ん、今まで一体何匹のワームを喰ってしまったのだろう・・・
まぁ毒じゃないし、無農薬の証拠なんだろうから問題ないけど、知ってしまった限りはこのまま食うのはちょっと怖い。(笑)時間はかかるけど分解して食べる・・・
ちなみに小型のナスなら寄生していることは少ないのでワーム嫌いな方は小型のナスを選んで食うのが良いかも。
でも、知らなきゃそれが一番幸せ。