実は大昔からこの辺りはマンゴ農園だったらしく十数年前まではまだ多くのマンゴが残っていたのである。しかしどの木も商業的な寿命は過ぎ去り樹高が増して収穫も困難になって風で折れると危険もあるので、形の良いマンゴだけ残して残りの中途半端なマンゴはチェーンソーを用いて切り倒したのである。
その時残しておいたマンゴがこの前仙人のような老人に剪定して貰ったマンゴた。
傍から見れば美味しいマンゴの木を切るのは「勿体無い」とも思えるがリスクを考えて切ったのだ。
その当時切ったマンゴの切り株が現在でも残っていて、そのうちの一つが日常一番よく通る場所に鎮座しているという・・・
この切り株が非常に厄介で作業車がぶつかってタイヤが傷むし、夜小便をしに外へ出ると何度かに一回は足を引っ掛てコケそうになるし・・・
それでも何年も切らずに放置していた訳は、切り株に宿敵のシロアリの巣が出来てしまっていたのである。皆さんもご存知だと思うがシロアリの巣は現地では神聖なものなので、これが出来てしまったら手を出せないのである。
何度も農夫さんに整地をお願いしたが、小人(妖精)が住んでいるとかなんとかで無視された。
以来・・除去する事は諦めていたのだが、先日小便に行って振り向きざまに引っ掛かって再び危ない思いをし、スコップを取ってきて衝動的に蟻塚の除去を実行することにしたのである。
しかし始めて見ると昔テレビで見たリポビタンCのCMみたいに掘り返すのは簡単ではなかった。
掘れども掘れども切れないのだ。
これは無理だ・・・
と節操も無く諦め、苦肉の策として適当な紙に「切り株を切ってくれた人に200ペソ差し上げますからお願いです切ってください」
と書いて身を隠し、しばらく様子を見てみることにしたのだ・・・
するとどこからか様子を見ていたのだろうか。何人かの農夫さんが集まり初めて僅か数十分で巨大な切り株を堀り出してしまったのだった。マジか!
(その時のチラシ)
それから約束どおり200ペソの現金を用意し、農夫さんの希望で3本の酒に換えて進呈した・・・
なんか少額で申し訳ない気もしたが、農夫さん達は僅かな作業で700ミリリットルの酒が3本も飲めて嬉しいと喜んでいる。
妖精への信仰心は酒3本であえなく撃沈した形だ。
これは掘り出したマンゴの根っこ。
まぁ実際は大部分がシロアリに食われていて難易度は思ったほど高くなかったようだ。
■泥棒は容赦なく晒し者にされる
これは街の中華雑貨店の店頭で晒し者になっていた万引き犯。
万能接着剤(推定60円)一個を万引きして捕まったのだ・・・
警察に引き渡そうとしても軽微な犯罪者を受け入れる余裕は無いと断られる・・・
だからこうやって私刑するしか対処のしようがないのだ・・・
なんと、こっちの青年も同じ接着剤。この接着剤は私も持っているが人気だね。
手袋をしている所を見ると多分トライシクルのドライバーなんじゃないかな?多分、この万能接着剤で穴の開いた天井か何かを直したかったのではないだろうか・・
なんか哀れだね・・・私もあーならないように気を付けなければいけない。