■小屋の増築
と言ってもオーバーなものではない。
残っていた端材を使って屋根を伸ばすだけだ。
これはフィリピンに住んでいたら分かるんだけど、1メートルや2メートルの軒では雨風は防げない。
凄まじいスコールが降ってくると、まるでバルサンを炊いた様に雨のエアロゾルが立ち込める。
軒先に工具類などを置いておけないのだ・・・
■くねくね曲がる材木でテラスを作る
これは酷い・・・
製材して保管して置いたら加工が困難なほど材木が曲がってしまった・・
乾燥すればするほど材木は曲がってゆく・・・
これは日本で綺麗に製材した材木を使っていたら分からない木材の性質だ。
この曲がりくねった材木の取り付けが困難を極める・・・
例えば50cm反った角材を互い違いに組んだら1メートルもの反りになってしまう訳で、日本人的には曲がった角材の前で悩みこんでしまうという。
(でも現地人はそれを意図も簡単に組んでしまうんだけど)
今日、組んでいて気づいたのだが、この既存の屋根は左側がアーチ状に組まれていた。先日手伝ってくれた農夫さんが経験的にこう付けたのだろう・・・・
そこで、新たに増やす屋根の骨組みを連続的な角度にして繋げてみた。
左につっかえ棒があるので真っ直ぐに見えるが、上から下まで連続的なアールが付いてる。
こんなアールが付いてると、波トタンが綺麗に張れるか心配だったが、まぁ気にならない程度で収まっている。
天井は凄いよ。素材不足で寄せ集めた端材をつぎはぎにして最低4本は必要な垂木を3本に減らした。
柱はもう在庫が尽きたので、ゾウタケという巨大な竹を農夫さんに採取して貰って柱として代用。
どうでもいいけど、先日から役立たずのインパクトは今でも役に立たない。セットのドリルは材木に僅か3ミリの下穴さえあけられない・・チャックの力が弱くて空回りするか停止する。
これは木材がそこまで硬いという事か、工具が非力なのか・・
先進国ニッポンの電動工具を手にしながら、結局古典的な釘とトンカチに作業の8割くらいを依存したのだった。
今回は丸ノコで製材に挑んでみたが、10フィートの材木を10本くら製材した段階で歯の切れ味が悪くなった。幾ら真っすぐ切っても途中で刃が噛む。途中でクサビを打って隙間を広げながら切り進めなければならないという・・・
気を抜くと鋸が弾き飛ばされるし、硬い木材の破片が顔に飛んでくる。満身の力を込めて保持していなければ非常に危険な作業だ。
基本的にはフィリピン的な簡易な小屋を建てるなら竹が一番楽でいい。こういうテラス的な屋根も本当は全て竹がいい。
何と言っても安価だし、濡れなければ耐久性もそこそこでシロアリにも強く、フィリピンの農夫さんなら誰でも組み立てられる。
※遊牧民みたいな暮らしをしているフィリピンの農夫さん達は土地を移り変わる度に自分で家を建てているから竹の扱いはうまい。
継ぎはぎだらけ
■火花を散らす蟻w
玄関先の電灯を入り切りするスイッチからいかにも危ない音がし初めて夜になると火花が散るのが見える。
もしかすると中国製のスイッチの原因ではないかとブレーカーを落として分解してみたら犯人が分かった・・・
写真では見えにくいが、(カメラがボロなので25cmしか寄れない)
なんと先日のヒアリっぽい蟻が巣を作っていたのだ・・・
マジか・・・
この蟻は非常に戦闘的な蟻だが、まさか私の家に火を放って先日の復讐を試みたか。