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ミンダナオの天空湖ラナオ湖へ行く【ラナオ州観光】

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ミンダナオの中部の山岳部にあるカルデラの天空湖、ラナオ湖に行ってきた。湖の場所はここ。

一般的には(キリスト系の人たちから見れば)西の諸島と並び、「危ないから絶対行くな!」と言われる場所の一つなのであるが、まぁ何とか這って行って無事に帰ってきた。

(ここがラナオ湖方面の玄関)

 

そこには、私がいまだかつて見た事がないほどモスレム色豊かな街があった。(フィリピンで一番モスレムが多い市なのだそうである)

現地語はマラナウ語一色、街に降り立った瞬間、こここは違うぞ!!」って雰囲気。

思わず回れ右して乗ってきたジープに飛び乗って帰ろうかと思ったくらい・・・

ってのは冗談だけど、驚いたのがある程度の経済規模の村(ってか街だな)にも関わらず、現地に行く交通手段が非常に限られている。現地人個人で運営するX(タマラウ)とかボロボロのジープしかない。こんな移動手段では実質観光客が行くのは無理。(乗り物がローカルになる程外国人が目立つ)

以前もバスの通らない街に行った模様を伝えたけど、ここも同様にバス会社が避けているのは間違いない。治安上の理由とはいえ悲しすぎるね。

でも、街中には意外と綺麗な自家用車が停まっていたりする。(後からビデオで見れます)金周りは悪くないみたいだし、マラナウ族と言えば商売が上手いと現地では有名なくらいなのでもしかすると商売で儲けているのかな?

ターミナルに降り立つとある大きなモスク。ドライバーや客が礼拝する為にある。

ターミナルには現役の古いFXがたくさん。街を移動するには必ずこのタクシーを利用せねばならず、現地人との接触は避けられない。どう覆面しても旅行客だとばれるのだ。

ところで、当ても無く付いたはいいがどうしよう・・片言は通じるかもしれないがマラナウ語は誰も分からない。適当な車に道案内を頼むのは高リスク。観光案内所なんてある訳なし・・これは引き返すしかないか・・・

いや、この状態では帰る事も出来ない。どちらにしても人に尋ねるしかない。

 

実はこのターミナルへ到着した時に、車から一緒に降りて来た一人のご婦人が居た。

頭に深く金のタンドン(頭からかぶるベール)を被った井出達の少し格の高そうな30歳くらいの女性。彼氏とターミナルで待ち合わせをしていたらしく、ターミナルへ降りた彼女はチェックのスカーフを巻いた軍服の男と談笑を始めた・・・(チェックのスカーフはモスレム男性の人気デザイン)

行くあても無くやって来た私たちは、彼女らに道を尋ねる事にしたのだった。軍服を着ている時点で既に反政府関係者の可能性もあり高リスクだったが、周りを見回しても怪しげな運転手ばかりで尋ねる音が出来ない。他に聞けそうな客もいなかったので、一か八か話しかけてみたのだった。

私たちはポケットから取り出した薄汚れたコピー地図を見せながら、「この湖に行く方法を教えてくれませんか?」と訪ねたのだった・・・

突然別言語で話しかけられた彼女と軍服の男は少々驚いた様子を見せながら「何しに行くのか」と問い掛けてきた。私たちは「この湖で写真を撮りたい」と伝えた・・・

軍服の男はしばらく考えた様子を見せた上でこう教えてくれた。

「湖の周りはうろうろしない方がいい。○薬の売買をしている場所があるのだ」と言われた・・・

あはは・・・いきなりこう来たか!

 

「湖畔にホテルとかレストランとかないでしょう?」と聞くと、一言「ない」と言われた(爆)(地元民が食う小さな食堂ならある)どちらにしても長居ができる感じではなさそうだ。

男は再び考える様子を見せ「どうしても行きたいなら安全そうなドライバーを探してやろう」って事になり一台のボロボロのFXを紹介された。

自分でもかなり危険を冒してるとの認識はあったが、その時は信じて乗るしかなかった。

軍服の男は、一人のドライバーを呼び、彼に向かって「よそへ行かず、必ずこの場所へ戻って来なさい」
と言いつけた・・・

(おいおい、戻って来ないヤツがいるのかよ!爆)

 

料金を訪ねると「男と相談しなさい」と言われる。

軍服の男に向って、「あなたへのチップは?」と訪ねると「いらないいらない」と手を振られた。

その様子を見てちょっとだけ安心しながらボロボロのFXに乗り込む。

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ドライバーに料金を聞くと即答で300ペソ

地元民からすれば法外に高いはずだが、全く高くは感じなかった。むしろ命を預ける代金としては安すぎるくらい。

田舎過ぎてドライバーも幾ら取って良いのか分からなかったのだろう。同じシチュエーションでマニラなら速攻で千ペソか二千ペソくらい巻き上げるはず。

それから湖へすすむ・・・

間もなくラナオ湖が見えてきた!

 

おぉ、普通にホテイアオイとか浮いてるし、これは間違いなく普通の湖w

 

湖畔の少女よ、そんなに隠れたら落ちてしまいますよ

 

湖畔には洗濯する主婦とか沐浴する人もいた。標高高くてすげー寒いんだけど。

 

湖畔には美しいモスクがたくさんあったけど雲ってよく見えない。貧しくて望遠もないし。

立ち並ぶ、立派な水上住宅。

想像していたより街自体は凄く綺麗だし、噂に聞いたほど危険な街だとは思えなかったが、ドライバーの話だと、ここから少し離れるとやっぱり危ないみたいだ。ここから流れる川に発電所があるらしいので、そこまで行きたかったんだけど今回は諦めよう・・・

運転手に「どうしても行きたいなら連れて行ってやる」と言われたけど(爆)

「いや、今日は勘弁してください」と断る・・・

それから、もう一回街の中をぐるぐる徘徊して元来た場所へ戻った・・・

 

実は、徘徊中ずっと、ドライバーが携帯で誰かと連絡取り合っているんじゃないかとか、後から有り金取られるんじゃないかとか気が気じゃなかったのだが、終わってみればちゃんと元来たターミナルへ連れて戻ってくれた割と親切なオジサンだった・・・

(基本的にフィリピンのタクシーやトライシクルは危険がたくさん。タクシーは観光客の敵、トライシクルは女の敵)

 

ターミナルに車が到着すると目の前がトイレ。表にはトイレの利用料を入れる料金箱があったので、そこにお賽銭を投げ入れトイレを済ませた。(周りにコインが落ちてるけど誰も拾わない、なんか道徳的)

トイレから出ると天空湖から地上へ降りる乗り合いバンの掛け声が聞こえ始めた。時計を見るともう5時最終便だ。やばい!乗り遅れると湖畔で寝なきゃならなくなる!

「急いで乗り込め」とばかりに車へ滑り込んだ・・・・

(これは帰りのバンの車内。どうやっても部外者は浮くよね)

 

急いでバンへ乗り込み、車窓からターミナルに目をやると、なんと軍服の男とタンドンの女がこちらに向かって手を振っているのが見えた。

 

もしかして彼らは私たちが戻るまで待っててくれたのだろうか、なんて親切な人たちだ・・・

 

天空湖のターミナルは、まもなく霧に包まれ見えなくなっていった・・・

 

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※移動中の車窓の風景をユーチューブでご覧になれます。

〇マラウイ市街地からラナオ湖のようす
〇マラウイ市へ向うジープからの景色

※事情により公開できなくなりました。ごめんなさい。

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