ここは北コタバト州のど真ん中。
モロ民族解放戦線が勢力を維持するところ。
ほら。モロにモロって書いてある。
実はこの数キロ奥が2009年にマスコミ関係者や政治関係者の大量虐殺事件が起きたところ。多数の遺体と車両が埋められた。
待ち伏せされた場所。
そして、あの丘辺りに全員埋められた。
前回、この辺のレポートをした時はこの辺りで追い剥ぎ検問が行われていた為、これ以上先には行けなかったが、今日はここから更に先へ・・・・
実は最近まで、第二の事件がテレビを騒がせていた。ダトゥーホッパー事件。
マギンダナオ事件の舞台となった場所から程近い場所の、なんと役場の庭から、大量の人骨が発見されたというのだ。
今日はその役場へ行ってみる。
現場が近づくと、被災したと思われる軍用車が無残な姿をさらしていた・・
遠目に問題の役場が見えてきた・・・
田舎に不釣合いの豪華な役場である。
この一帯は巨大な政治的勢力を持っていたアンパトゥアン一族の所有地だとされる。前大統領とも密接な関係があったと噂されている。
役場には全く人影は無くシーンとしていた。
車を横に回すと一人の兵士が窓辺に佇んで外を見ていた。
「庭に入ってもいいか」と聞くと、多少驚いた様子で「OK!」の返事・・・
携帯で撮影できるのかと遠まわしに尋ねたら、「建物の中は駄目だ」との返事。これで少なくとも撃たれない。
これが役場の庭から見た景色。
最近になって多数の遺体が発見された現場。まだ生々しい発掘跡が残っていたのだった。ユンボで掻きだした跡が分かるだろうか。
先へ進むと駐屯地のようなものが見えてきた・・
国道からここに辿り着くまで30分以上、一度も乗用車と出会う事が無かったってのが心理的な恐怖を煽る・・・
ここでTXTで道案内して貰っていた相手から緊急の伝達事項が!
駐屯地から先には絶対に行ってはいけないとの事だった。
おいおい、もう数分走ってるよ・・・急いでUターン!
後で聞くと、あの先には多数の山賊様がいた模様。絶対行ってはならぬ禁断の場所らしい・・・
帰り道、地元の少数民族の長から恐ろしい話を聞いた。
役場の前の人骨の話・・・・・
・・・・
話すのやめた。
インターネットは危ない。
ここはフィリピンで最も危険だといわれるミンダナオの、そのまた中枢なのである。
ここで緊迫した状況を体験したら、他の全ての場所が極楽に感じる程である。
知らずに行けばのどかな田舎なのだが・・・
もう続きは無し。
荒れ果てた水田に日の丸のマーク
探索の途中に荒れ果てた水田を見つけた。
水田には日の丸が!