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ミンダナオ島西海岸、魚介類豊富なビーチ探索、その2

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ジェネラルサントスから100kmくらいだった進んだところで・・レイクセブの看板を発見!なんと、以前走破を試みて途中で断念したレイクセブの山道はここに抜けて来る様だった!?ビックリ。4駆のトラック売ってなければ挑んだかもしれない。

この辺は、おそらくミンダナオ最後の秘境で、山の木々が立派。数少ない原生林か?衛星画像を見てもこれだけのグリーンを保ってる山脈は幾つも無かった。ここは貴重だ。

要は危な過ぎて資本が近づけない「禁断の地」効果だろうね。

そして河川の流量も豊富で、どの川も下流なのに飲めそうなほど水が綺麗だった。

途中の海岸で見かけた海女さん達。

海女さんが獲物を入れる船だと思う。

しばらく道を走ってゆくと・・・だんだん悪路に変化して道が分からなくなってきた・・・
広大なココナッツ林の中の悪路が変則的に曲がってて薄暗く、いきなり袋小路だったりする訳・・

で、また、そういうタイミングで日が暮れる(よくある)

こりゃ舗装道じゃなきゃ道中大変だぜ・・とか考えながら時速20kmくらいで穴ぼこを避けながら進んでいると、TXTで情報収集に努めていた諜報部員が突然脅かす様な事を言い出す(爆)
「この道は危ない!海賊が首狩をする道だそうよ!」

おいおいはよ言えよ!と、思いながら辺りを窺ってみると、言われてみれば何となくそういう気がしてきた(ホンマか)いや、この地区だけヤケ暗くて延々悪路で、住民がいる気配はあるのにチャンギ(商店)が一切なし。LED電球一個付いてないのはおかしいな・・・

 

そういえばかれこれ1時間も自家用車やバイク一台見かけてないってのが心理的な不安を誘うのだった。いや、その随分前から殆ど車は見なかったのだけど、唯一見掛けたのは軍用トラックだったという・・・

そうこうしているうちに命綱の携帯の電波が途切れてしまってかなり焦る。脳内地図を検索すると、いま迷った所ってのが、あの地図で道の途切れたところ。要は山賊エリアで道が建設できないという。

 

そういえば、以前M州山間部の走破を試みたときも似たような雰囲気だったなと思いつつ、突然恐怖感がこみ上げてきたので、急に予定変更して「ハイ、サヨナラッ!」ってな感じでUターンして一目散に30kmも後戻りした(爆)

(それでも街まで128kmっつーんだから気が遠くなるよ)

幸いな事に30km戻った所に辛うじて村と呼べそうな村があって旅館も一軒あり、今宵一晩ゆっくり休めそうだった。

キャンプ用品は年がら年中持っているが、道端でキャンプなんて心理的にも出来そうに無かったので安宿に泊まる。

 

なんかドラゴンクエストみたいな旅になってきたけど、とりあえずHPを回復しようと思う・・・

と、その前に夜は9時を回って禿しく腹が空いていたので飯を探す事にした。しかし、村を何週かしてみるもののレストランらしき商店は見当たらず。

寂しく営業していた一軒の鶏屋さんでパンと鶏を買って宿に行って食べることにした。

 

フィリピンの店員ってのはどこも無愛想だが、ここはその何倍も無愛想で、3回話し掛けて一回応じる様な女が店番をしていた。その無愛想な女から1匹130ペソの鶏と5ペソのパンを10個買う。冷たいコーラも飲みたくなったので、店の女にコーラと氷を追加を求める。すると3回目の要求に、「ない」と無愛想に答える女。

 

近所に売ってる店は無いかと聞くと、怒った口調で「知らん」と返事をする冷たい女。ワタシが買った鶏が最後の一匹でさっさと店じまいしたいらしかった。

(どう考えても奥に見える保冷庫にコーラくらいは入っている)

それから氷とコーラを求めてチャンギを数件回ったが・・・ど、どうして!?全ての店の態度が冷たいぞ!?(爆)

道を聞いても「知らない」商品が欲しいと言えば「無い」ばかり・・そして、商品ケースの陰から我々を排他的な目で見つめる住民。なんだか横溝正史の映画に出てきそうな村なのであった・・

 

それからぐるぐる村を徘徊していると、僻地の辺鄙な村なのになぜかバーの怪しげなピンクの蛍光灯が目に入った。おぉ、もしかしたらバーなら氷くらいあるんじゃないか!?と、思ったら・・・あった!半分溶けた氷とコーラが♪ よかった~探すだけで1時間も掛かったけど、これで今日の苦労に終止符が打てるよ♪
(バーのレポートはないです。表の写真だけね)

 

しかし、なんだかよく分からない村だった・・・

やっと購入できた溶け掛かった氷・・・唯一夜の店で入手できた。

この村、後で調べたら、街の大半の住人はモスレムとかバジャウとか少数民族系みたいな感じだ。「街からおかしな人間が来たぞ~」って感じと、言葉が通じ難いってのもあったのかな。

 

それから、先ほど見つけた旅館へ戻って料金を聞くと、小部屋が300ペソで、エアコンとシャワーとトイレ付きの部屋が800ペソだとの事だった。知らない街でもあったし、とにかく旅の疲れを癒したかったので、多少ハイグレードな800ペソの部屋をとる。

こんな村でも結構な需要があるみたいで、殆どの部屋に客がいた・・ここは海が近いから豊かな猟師街なのかも・・

いや、もしかしたら、ここはあのピンクの蛍光灯の店の客が利用する怪しい旅館なのかもしれない。まぁそんな事は今はどうでもいいが・・・

 

部屋で一杯のコーラを飲みながら明日の予定を立てる。同行者が順番にシャワーを浴びる事にし、一人目が入った瞬間だ。

ギャーと叫び声が聞こえて「手がしびれるぅ」と訴えて来た。

おいおい、「疲れたから気のせいじゃないの」と言いながらトイレに入って蛇口を触ると、いててて!!!確かに思いっきり漏電してる!!それもかなりのレベル。

床も思いっきり濡れてるし死ぬわ!もっと大げさに驚いてもいいくらいだよ。

 

蛇口だけじゃなくてご丁寧にドアの取っ手まで電気が来ている状態で大変危険だった。

こんな危ないトイレ使えるか!って事で受け付けのこれまた不愛想な女性に移動を求めるが頑として受け付けない。しかし30分ほど交渉すると色の黒いモスレム男がやって来てトイレの点検を始めたのだった。

男は床に指一本触れて「ホラ、漏電してない大丈夫だ」という・・

そんなんで漏電が分かる訳ないだろと思いながら「とにかく中へ入ってみてよ」とお願いしてみるが、何故か入りたがらない。

いやいや「入らなくても電気は来てないから大丈夫」なんて意味不明な回答をして帰ろうとするので、私は男を押してシャワールームの中に押し込んだ。

すると、わぁぁ~!と叫びながら直ぐに飛んで出て来た(爆)大笑い。

 

結局、すったもんだの末、隣の開いた部屋に変えてくれたのだが、その部屋従業員の男たちが休憩してたんだよ。彼らの部屋の蛇口は感電しない樹脂製だったし、みんな漏電分かってたんだろうね。

シャワールームの電気温水器で感電する事故ってのは結構聞くから注意するけど、水シャワーのシャワールームが漏電してたら防ぎようが無いよね。

 

やれやれ、これでゆっくり鶏肉に有りつけるわ・・・と思い、机の上を見ると・・・さっきまで確かにあった鶏肉が無いんだよ!!(爆)綺麗さっぱり消えている。

これはあの二人にやられた!!と思って辺りを見回して玄関を開けると・・・なんと、犬が表玄関で鶏肉を入れていたセロフィンを咥えて立っていた・・・
(いやいや、一瞬でも従業員を疑って申し訳ない)

つーか、何時の間に入って盗ったんだよ!意味が分からんこの旅館は・・・

 

さて、無意味に夜が更けてゆくわけだが、引き続き情報収集に当たっていた者の話では、やはりあの道路の無い場所は海賊が出て危険な場所らしい・・・

しかし、早朝は海賊たちは農作業をしているらしく安全らしかった・・(ホンマ?)

なんか情報もあいまいで、行くのを諦めるという選択肢もあったが、ここで帰ってしまうと一生ゆく機会がないかもしれない・・

 

それより、海賊よりも何よりも、この旅館の従業員の復讐の方が怖いなと思いながら目覚ましを5時にセットして床に就いたのだった・・・

(旅館自体は凄く安心でした)

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