SPONSORED LINK

フィリピンの正月に煩い雷管の仕組み/一文無しで来る訪問者の話とか

SPONSORED LINK

静かなクリスマスも終わり(近所は騒がしいが)、農業も丁度暇な時期で、静かに年が越すのを待つだけである、あぁ、今年も一歳としを経ってしまうのか・・・時間の経過は、はかないだけで嬉しくも何とも無い。

 

町中でパンパン大きな音がしているが、あの音が爆竹だと思っている人も多いんじゃないだろうか?

パパンパン!と連続で鳴る音は爆竹である。(時々銃も混ざっている)

しかし、単発でドン!!って鳴るヤツは秘密がある。

 

実はコレなんよ。
しくみは雷管だ。

たった、これだけの構造で、闇夜に響き渡る大砲の様な音を出しているのだ。

缶をテープで複数の缶をつなぎ合わせて、端には電子ライターの着火部が取り付けてある。

使っていたガキが言うにはoxygen(酸素)を入れて着火させるらしいが、小学校の理科で習ったとおり?酸素は物を燃やす働きはあるけれど、単体では燃えないので、多分彼の言う事は間違ってる(しかし、誰に聞いてもオキシジンと答える)

名前は忘れたが、その原理を応用した似たような銃がある。
あれに使ってた石と液体・・・何だったか忘れた。バイメタルじゃないや・・アセチレンじゃないか・・・思い出せないや・・なんかの石に水を掛けて化学反応起こしてガスを発生させて発火させる。あれと同じだ多分・・

危ないから作るのはやめよう。

SPONSORED LINK

日ごろ来ない農夫さんがわざわざ肥料を取りに現れた・・

水田ごとの作業ってのは、それぞれの水田を担当する農夫さんが決まっており、例えば、肥料や農業用品は農園側が持って行って量や作業日を指定して作業して貰うのが普通。

だから、通常わざわざ肥料を取りに来てくれる必要はないというか、来るだけ経費が掛かるので、不在着信でもしてくれればこちらが配達するので相手に負担もないんだけど、普段働かない年末にわざわざガソリン使って来たって事は、日本人がいるから、何かを期待して?って事なんだろうね。

この農夫さん、どうやって100kgの肥料を持って帰るかと思ったら、乗って来た小型バイクに2俵乗せてさらに4人乗ってお土産の17ペソのカンズメを握り締めて帰っていった。骨折り損のくたびれ儲けって感じだ。(働ける大人にそこまでって感じがあるので過剰に物をあげたりはしない)

トラックに乗せて持って行ってあげようかと思ったけど、年末でトラクターが占拠しててトラックが容易に出せないので、後姿を暖かく見送りしてあげた。

わざわざ来た事を後悔しているかもしれない・・・・

農夫さんってのは時々入れ替わるから、外国人だからもしかして?って期待する人が絶えないんだよね。慣れてる農夫さんは、この日本人は必要以外出さないって分かってるんだろうけど、今日来た人たちって、割と最近関わり始めた人だから、ここに豚の丸焼きでも置いてあるかと思って来たんだ、と思う。

でも何もないよ。多分あの人たちの方がいいもの食べてる。

 

中にはこんな人もいる。

帰りの交通手段がある人はまだいい。3時間も掛かる遠方から文無しでやって来て、ずっと表で待ってる人もいるんだから。

もっと凄いパターンだと、ここまで無賃乗車でやって来て、ドライバーと一緒に「お金払ってください」って猛者もいるからね。

まぁ、とんでもない山奥の人とか相手にしてる訳だから想定外の事はある。でも立派に働けるいい大人にいきなり来られてもお金はあまり出せない。子どもは別だけど。

 

水田に掛かる経費の割合とか

機械化された日本とは違って、フィリピンではお米を作るために非常に沢山の人が関わっている訳だが、長い稲作の伝統の中で作業はそれなりにシステム化されており、細かい事を気にしなければ、意外と問題なく運営できる。

今朝方バイクで肥料を取りに来たのは、水田の管理をする担当農夫さんである。大事な水管理を受け持つ水田の番人。田植え軍団や収穫軍団が動くタイミングもこの人に連動するのでいい加減な人だと全てが混乱する。担当農夫さんに金銭負担や契約などは無く、いわゆる小作などとは異なる。

掛け持ちしている人も多く、忙しい人だと5箇所くらい掛け持ちして更に自分の水田もこなし、暇な時には副業もしている。

この農夫さんの手間賃は大体出来高の10%~15%ほど。

あと、脱穀や耕運機を掛ける機械物を扱うハーベスターのグループが10%位で請け負う。

コレに加えて田植えの職人の費用、肥料、農薬代、カラバウ代、例えば除草時などの臨時の作業賃。これらは収穫量に比例しない出費だが、いい加減に見積もって25%ほどか。

合計すると50%弱、これから雑費、ガソリン代や電話賃、食事代やオヤツ飯を引いた物が胴元の取り分である。種籾も別に残さねばならない。

天候に恵まれ無難に行けば40%位は残るだろうが、胴元のリスクは小さくない。二期作か三期作か、また自分が作業に関わる度合いや、手植えか手撒きよっても違ってくる・・・
まぁ、簡単に言えばこんな感じだ。

 

農業ってのは数ヶ月先の収穫に期待して日々投資していくものだから、待ってる間ってのはお金が出て行くばっかりで日銭は一切入らない。だから金銭管理が無ければ話にならない。

どの作物でもどんなビジネスでも同じだけど、それで生きていこうと思えばそれなりの苦労は必要である。当たり前の事だけど。

SPONSORED LINK
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
Self-sufficient-Philippines
フィリピン農園だより
タイトルとURLをコピーしました