さて、重い腰を上げて体を動かす・・・
今日は楽々田植え用の稲の調達に行ったり、肥料を買って運んだりしていた。途中でアクシデントがあったりして疲れたが、なんとか這って自宅に辿りついた。
朝から肥料を買ってガタゴト道を這ってゆく~
お次は苗を恵んでもらいに行く。
本日貴重な苗を分けてくれたのはここの水田のオーナー。
ガタゴト道が終わりハイウェイへ入ると何時もの場所にいつもの検問があったので、少しだけ徐行してそのまま進んだ。3、4人の銃を持った軍人がこちらを見ていた・・・
そんな時だった・・・・
バーーーーーーーン!!!!
という物凄い音がした。
も、もしかして撃たれたのか!?と全員が一瞬そう思った。
が・・・
ふと振動を感じて下を見ると・・・
タイヤが「何もそこまで!!」って位禿しく爆発していたのだった・・・
爆風で泥除けぶち壊れるw
本当にびっくりした。
検問を渡りきったタイミングで爆発するなよな・・
心臓に悪い・・
以前も検問の直前でクラクションが壊れて鳴りっぱなしで、軍の人をビビらせた事があるが、この車は検問の近くでやたら壊れたがる。 マーフィーの法則じゃないんだから、こういうパターンは心底困るわ・・・
タイヤのバーストは頭を吹き飛ばす事があるくらい危険なものだから、予兆を見逃さないようにして注意しないと・・・(でもどうやって防げと?)
そっか、思い出した!この車はパンクしたらボトルジャッキが入らなかったんだ。
以前は、こーゆー時の為に積み木を積んでいたが、最近はパンクが少ないので忘れていた・・・
おまけに馬鹿だからスコップも忘れてきた。
(積み木を使えば工夫して何とかなる、スコップがあれば掘って対処できる)
仕方が無いのでドライバーとかで掘る。
私は力尽きた・・・
シートの裏からバールを見つけたので楽になった。
(バールとか車に入れてたら日本だったら捕まる)
よし、これでタイヤが装着できる。
今日はよく働いたでしょう?
隣の椰子老人編その4
それから椰子老人に融資した農協みたいなローン会社に行ってみた。
こことは今まで農園とは難しい関係だった。本来椰子老人はこの会社を通して果実を売却しながら借金を返済しなければならなかった。しかし農園の規模が中途半端で収穫効率が悪く単独では運営ができない。
従って隣人の私らがローン会社の半ば暗黙の元で代わりに収穫していた訳だ。しかし、それでは解釈しだいではオフィスの商売の邪魔をしている事にもなりかねない訳で。いずれはトラブルを生む元になる。どっちにせよ、一度は行って話さなきゃならなかったのである。
今回、初めてここの責任者と会ってみた。
椰子老人の容態が悪い話とモーゲージの噂を知っていたらしく、先で問題になる事を相手も危惧していたようだ。
土地が渡った相手次第ではトラブルになる可能性もある訳だから。
でも、農園が先に尋ねたもので、さすが日本人だと大変喜んでいた。
(ちょっとまって、私が借金払う訳じゃない)
ところで椰子老人の借金幾らか教えてもらえませんかと尋ねると、ソバにいたセキュレタリーのおばさんが電卓を叩きながら書類を差し出す・・・
これです・・
な、なんと8万ペソもあるの!?
明細を見ると、なんと借金は椰子だけではなかった。とうもろこし栽培で蓄積した借金が多くを占めていたのだった。(コーンは種が高価だから種で借金する人が多いのだ)
それから、暇なマネージャーが面白いものを見せてくれた。
債務者一覧表
なんと見慣れた名前や高級車に乗ってる人とかもいた。
借りてる金額は大体数万ペソだけど30万ペソってのもいたな・・小さい村なのにリストの数は何と100人以上、すごい。
ってか、そんなもん見せちゃいかんでしょう(面白いけど)
我々はマネージャーに明細を作って貰い、、再び大ボスの家に行き返済を促したのだった・・
私達は言った。「この返済を済ませてくれる条件なら私たちがモーゲージを預かります」と・・
(※ひと事言っておくが、私自身はあくまで裏方として動いている)
大ボスの御姿
すると大ボスは、「OK、そのモーゲージの代金から借金は払おう」と・・・
払わなければ取引を止めようと思っていたが、あっさり全額払うと言われたので、契約が終わると同時に借金を返済して貰う計画にした。
後日みんなで雁首揃えてローン会社に行って支払うって事にしよう。(そうしないと、大ボス達が使い込んじゃうかもしれないでしょう?)
さて、話が決まったら弁護士事務所へ行って書類を作りましょう・・・と言ったまさにその時、塀の向こうでエンジンの止まる音がする。
な、なんと×国人!?のピックアップの屋根が見える!
(弱腰なワタシは突然お腹が痛くなりトイレに駆け込む)
多分関与しないと思っていたが、やはり来た。
それから案の定×国人の通訳が「土地を売るのならこちらに売って欲しい」と・・・・
でも・・・
大ボス即効で断わる!
神!
ふぅ、助かったぁ!これで変なのが隣人にならずに済んだっつーか、なぜ直ぐに断ったのか聞いたら、「椰子老人の隣の土地は私の土地だから売る気なし」って!
なるほどね!
(ホントいい人だ。まだ契約前なんだから価格吊り上げる事も出来ただろうに)
×国人は10人くらい仲間がいて、二十代の若いの、貧乏そうなの、何時も見かける金持ち風なのいろいろだ。
それらが互いに情報を共有しあって少しづつ土地を増やしてる。ホントは私たちの農園の周りを侵食してゆく様子をグーグルマップで公開して見せたいくらいだが(凄いよ)そうすると場所が割れて私のファンが殺到してサインを求められても困るのでしないけど、(ホンマか)
さて、まだ手続きが始まった訳じゃないから気は抜けない。もしかしたら土壇場で気が変わるパターンはある。
でも気分は少し落ち着いたかな。
つづく
私は携帯を手放さない女性は嫌いw