これ見てよ。
(小さく見えるが大きいです)
何なんだろう??竹林の横の椰子が突然倒れた!
大した傾斜が付いている訳じゃない。
大風が吹いた訳でもない。
その前に、意味も無く倒れた椰子ってのを一度も見たことが無い・・・
下の椰子畑が鉄砲水で掘り起こされた時は倒れたけどね。
あれは仕方なかった。
たった一本、と言えど貴重な一本。
だから立て直すことにした。
カラバウ2匹と身近な農夫さんがいれば何とかなるだろう・・・・
だが甘かったw
さて、園児並みの思考の私はマッチでも立て直すような感覚で葉っぱを削ぎ落として軽量化して、穴を掘ろうと試みていた。
いててててて!!!!!!!
足に100匹のヒアリが群がっていたw
赤蟻の巣に足を突っ込んでしもーた!
100匹は流石の私でも我慢できない!
足を触ってきたら凄い熱だった。どんだけ群がってるんだよ(爆)
(緊急すぎて足の写真は撮れなかったので、余韻の残ったサンダルで我慢してください)
あまりの激痛に我を忘れてふらふらしていると、今度はいきなり葉っぱで滑ってこける。
瞬間的に上半身刺し傷と引っかき傷だらけになった。
もう馬鹿かと・・・
実は激しい棘が無数に生える危ない草木があり、ボケた思考で作業すると危ないのだ。
しかし、この中を裸足で作業する農夫さんもいるんだから驚くよ。長靴を持ってないんじゃない。作業性が悪いのでかえって怪我をするらしいのだ。
という訳で、農夫さんたちの足手まといになると言われて戦線から遊体離脱(爆)
数人のベテランを呼び寄せたのだった。
穴を掘り終え、カラバウへロープを繋ぎ、引っ張ってみた・・・
う~ん、難しい・・・カラバウ同士の呼吸が合わないので力が集中しない・・・
そのうち一匹のカラバウの様子がおかしくなった・・・
力をこめ過ぎて肩を痛めた様で、曲がった頭が戻らなくなってしまった・・・・
左で作業を妨害してるのが竹ですよ
この時点で、コストが膨大になりそうな気がしたので諦める事を決意するが・・・
農夫さんが引かなくなってしまった・・・
何としてでも立てるって・・
翌日の早朝、15人集めて人間の力で引っ張ってみるって事に・・15人は農夫さんが集めるそう。
内心経費を心配したが、ボランティアでいいって!
神!
でも、そっちの方が怖い気もしたので、近所のサリサリと提携してお酒飲み放題にした。タダほど怖いもんはないので。
今日は帰る。
さて、星空でも見ながら寝ましょ・・・激疲れ・・
この日は満点の星空を拝む事が出来た。
空気が澄んでいるので、180度近くキラキラ輝く星空が拝める。
庭から適当に撮っただけでこんな感じよ。
庭に立った視点でコレだからね。
右に緑の丘があるでしょ?そこに住む住人の家はもっと凄いよ。
深夜なんで迷惑かかるので撮らなかったが、その家の窓から見渡せる地平線から続く満天の星空の美しさがマジで半端じゃない。それにホタルの光が入り乱れてとても美しい幻想的な絵をかもし出す。
ホタルは年中飛んでるんだよ。
丘の家の住人の家。
目が覚めると翌朝
慌しく農夫さんたちの朝食を作る音で目が覚めた。
私は人夫出しのドライバーの様にトラックで農夫さん達を拾いに行く。いや、今日は農夫様だね。
予定通りぴったり15人の農夫様が集まり、自宅で朝食を・・・
それから所定の器具を持って畑へ向かったのだった。
それにしても15人、それも時間通りに集まるなんて思わなかった。金にならない作業だから。
(せこいヤツとお思いだろう。でも財布に1000ペソしか残ってなかったのだから仕方ない。)
まずは、知恵を持つ農夫さんのアイディアで、ちょっと変わった方法を試してみる。
なんと、ロープの中間に棒を付け、それをぐるんぐるん回して、ロープを螺旋状に巻いていき距離を縮めて行くという方法だ。説明しにくいので見て欲しい。
こーやってくるくる巻くわけ。
おじさん!そんなんで大木が動くわけないじゃん・・・っと思いながら見てたら、なんと、これで1m動いたんだ・・・
バちっ!!
凄い音でロープが寸断したが、この僅か1mが突破口になった。
あとは、テコを使って数cmづつひたすら動かす。
MAX15人
かなり重いの。普通はユンボでもなきゃ無理だろって感じ。
でもその時、時代は動いた。
穴を深く掘り下げていたおかげで、ストン!っと・・・
大急ぎでつっかえ棒をして、急いで埋め戻した!倒れたらオシマイだ。
ちょっと斜めだけど、この体勢から動かすのが難しい。
贅沢は言えない、これでヨシ!
これで根づくんだろうなか・・・
結局は枯れそうな気もするが・・・
しかし、疲れて体中痛いけど色々面白かった。こういう生活は充実感があるよ。余命が擦り減るのも早い気がするが。
以上