椰子の収穫である。
ここのところ、あまり成績が良くないので足が重いのである。成績が良くないという事は、現地の農夫さんも潤ってない訳で、行くと聞きたくない話なんかも聞かなきゃならないし、フィリピン的に大変なのである。
重い足を引きずって現地に着くと、いつもより収穫量が多い気がする!
いや、倍くらいになってる!!凄いぞ!!
と思ったら、隣の椰子農園の老人の椰子が一緒に置いてあっただけなのだった。
今回から農園の敷地に置くようにしたらしい。
こーゆーのを糠喜びと言うのだな。
農園の数分の1の本数で農園と同じ収穫量を振るい出す椰子老人・・・老人の魔法のおかげで今日はトラックをパンパンにする事ができた。おかげでコスト削減。
おまけに、農夫さんをそのまま使ってくれるから助かるよ。農園としての利益は減ったものの、農夫さんの収入自体は減らないって事になる。
やはり、色々面倒だし、即金が嬉しいのだろう。
収穫やらトラッキングは大変な手間。果実はフレッシュな間に持ち込まないと商品価値を失うし、持ち込むだけでも二日仕事だし、おまけに支払いも遅いのである。
しかし、こんな量が続くならずっと農園に任せてくれていい。
じゃなくて、どうか私共に果実を御任せ下さい!カミ様!椰子老人様!
しかし、我々は椰子老人、椰子老人って言ってるが、当分彼の姿を見てないので、これらの判断が彼になされたものかどうかは不明。親戚か誰かが決めてるのかもしれんし、私たちは表面的にはタッチしてないので良く分からない。
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この前近所に越してきた子が手伝ってくれてる。
なかなか手馴れてる感じ。
聞いてみると、奥深い山の中から来た少数民族らしい。
どーりで頭の袋のバランスが絶妙だと思った。
頭で運ぶ子は少ない。
私が地面に体育座りをして、果実をいじっていると、前の道路で高級車がこちらの様子を覗っていた。
それから、何故か農園に入ってきた。
高級車から、豚のように太った女性と初老の男性がカッコ良く降りてきた。見ず知らずの人。
彼らは薄汚い私を無視してw農婦のおばちゃんと何かしゃべりはじめた。
なにやら椰子の収穫量を聞いているようだ。収穫量を自慢げに話す農婦のおばちゃんの数字はトン数を倍くらい間違ってる(爆)
それから何故か自分の事業につぃて延々しゃべり始める太ったご婦人なのだった。
やれ、どこどこに畑が何個あるだの、広さがどーのこーのだの。家を建てただの、何も聞いてないのにあーだこーだ。農園自慢が1時間。
わざわざ車を止めて、単に何かを自慢したかっただけのだろう。再び車に乗ると颯爽と去って行った。土地を持っていない農婦のおばちゃんに自慢話をしてメリットはあったのだろうかw
もし何かの情報を知りたいのなら私が教えるつもりでいたが、そういう必要も無かった。
山の実験的コーン畑
ここはコーン畑。
だんだん硬くなり始めてる。
加工用なので、限界まで硬くなったら手で皮をしごいて収穫する。
何故か。当方が用した遺伝子組み換えコーンの看板が各所に刺してあった。いつの間に刺したんだろう?メーカーの人かな?
と言うより、この銘柄を使ったのがなぜ分かるのだろう。不思議だよね。
シェアを伸ばすために、あちこち調査して廻ってるんだろうね。
ここのコーンは今回でオシマイ。
幾らか肩の荷が降りる思いだ。
いろいろ検討したが、ここに椰子を植えるのが管理上ベストかも知れない。ノウハウの無い物を植えたら、また農夫さんの何やらかんやら一から考えなければならない。
もう一箇所のコーンは実験農園としてしばらく残す。ごく小さい規模だし、負担にならない範囲でぼちぼちやってデータだけ出していきたい。