現在ちょっとした問題があって、正直ブログを書く気力も失うくらい。
内容に触れると腹が立つから腹が落ち着くまで書きたくないって感じ。
大した事じゃない。人によればそんな事で悩むなと言われるレベルの些細な話なのだが、個人的には胃を痛めた出来事なのだった。
農園の横に川が流れてるのだが、その川が度々増水して土地を削る事があり、前々から悩みの種であった。川沿いに昔から植えられていた木々が、辛うじて水の浸食を防いでいる状態。
水を甘く見てはいけないのだ。水ほど恐ろしいものは無いのだ・・・
だから、土地が侵食されてゆく悪夢を見るくらい悩んでる最中だったのだ・・・
ここ数週間、村で炭を作るのがブームになっていた。フィリピン人らしいよね。
なんとなく嫌~な予感はしてたのだが、ちょ~っと目を放した隙に、うちの畑を、その炭ブームが襲って来た。
どうなったでしょう?
案の定というか、悪夢の通り、崖っぷちを支えていた貴重な木々が切られてしまったのだった・・・
護岸を支えていた木々が丸裸。
50cmクラスの大木もいつの間にかチェーンソーで切られてまる裸。竹林だけが残ってるw
この川の下流の人は、度々浸水の被害で苦労してる。絶対切ってはならない木だと住民も分かっているはずなのだが・・・
(だから、この木が大きくなるまで残っていたとも言えるのだが・・)
炭ブームが起こった途端、この河川敷の大木がターゲットになったのだ。
農園の河川敷の木で炭を作れ!って事で、私たちの留守中に我を失った村人が詰めかけ、瞬く間に川沿いの木を切ってしまった。
あまりにも瞬間的だったので対応の間も無かった。
留守の間、農夫さんに見て貰っていたはずだが、ミイラ取りは所詮ミイラ・・一言も注意してくれなかった。
そのお願いしていた農夫さんの長男は私に一言「看板立てりゃいいじゃん」
ってか、そういう時の為にアナタたちに留守を頼んだ訳だがw
まぁでも、彼らは悪くないんだ。
日本人が非常識と思ってる事が、彼らにとって常識だけだっただけなのだ。
この場合、木々の一本一本に名札を付けてドレスを着せ、村の皆さんにひとりひとり自己紹介して、「どうぞ私達を切らないで下さいね♪」って、やさしく自己紹介しておけば切られずに済んだかもしれない。
正に彼らの言う通りだ。間違いない。
ま、それは半分冗談だが、フィリピンの伝統的な考え方で、植物には植えた者が永遠に所有者だという風習が根強く残っている。
土地の名義が変われば、付属する木々も所有者が変わるのが現代人の常識だろうが、田舎の住民の中には植えた物は永遠と自分のものだと主張する人が未だに多くいる事実。
そんな人に登記簿だの弁護士だのは無意味なのである。
農園に生えてる雑木ってのは、私たちが入り込むずっと以前、開拓期から誰かが植えてたものに間違いなく、もしかするとそういう風習が、今回の事態を招くきっかけになったのかもしれないと思った。
さて、どうするか。
このままだといずれ護岸が崩れてしまうだろう・・
護岸工事をするしかない・・・
看板を立ててみたが
その後・・・・
再び炭焼き跡を見つけたので・・・
留守係の農夫さんの息子が言う通り、手書き看板をこしらえて・・・
問題個所へ立てて置いたが・・・
翌日見に来ると、その看板の目の前で堂々と次の炭焼きが行われていた(爆)
看板の効果ねーじゃんww
これは画像加工ではない。
切る者を寄せ付けなかった老木が死に際に放ったエクトプラズマである。