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農業機械の修理や補修/河川工事用の蛇籠(石籠)の準備

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河川工事の準備が続く

30個作ったら、なんか足らない気がしたので、更に追加して合計50個にした。

農夫さんの手が空き始める今が大量に作るチャンス。

作れば作るほど足りないような気がしてくるが、まぁ今日のところは勘弁しといてあげよう。みんなが亜鉛中毒になる前に。

農夫さんに針金を買ってきてと御遣いを頼むとこれ。赤錆で真っ赤な針金を銀色のスプレーで誤魔化したインチキ品を掴まされて来た・・・

返品する時間が勿体無いので、これを使って作ったが、なんと翌日には錆がでていたという(爆)主要な場所には使えない。

しかし私より視力が10倍いいんだから、しっかり見ろよって感じだが・・・

籠を50個作ったってことは、50個分の石も同時に集めなければいけない。1個500kgとして25トンもの大量の石をどうやって人力で集めるかはその時まだ考えてはいなかった・・・

鉄線籠(カゴ)で川岸を補強している現場を探して行って見てきた。まぁ、大体似たようなものだったが、本物の公共工事はさすがに強靭だった・・

うちので何年持つのかな・・

施工して5年以上経っているところが手前にあるが、そこは石の隙間に泥が入り込み草が生えて自然に近い川岸に変化していた。こうなるのが理想だな。

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壊れない鉄のタイヤの修理が終わる。

壊れないタイヤを修理しようと分解していたら、デフギヤがもう使い物にならないほど痛んでいる事が分かった・・

そこで、まず、市場にデフギヤを探しに行ったが、近場ではなぜかタイヤとセットしか売っていない・・(農業用しか扱ってないので)

タイヤも一緒に買ってしまうと金属タイヤを作る意味が薄れてしまうので、今のセットを一旦修理する事にし、新しいニューバージョンについては後日考えることに・・・街へ出れば安いデフが見つかるだろう。

まぁ一旦作れば痛みにくいタイヤだから案外ニューバージョンは不要かもしれない。

(私は真っ先に駄目になると思っていたゴムの部分がそのまま使えたのには驚いた)

これは恥ずかしいね。

現地人より遥かにいい加減さがにじみ出てる(爆)

溶接は目玉焼きに慣れた農夫さんにやってもらおう。

腐食が極限まで進んでおり、溶接しただけで穴が開くほ酷かったので、肉盛りしながらアングルバーで四方八方を補強。ボルトはねじ山が潰れて無くなっていたので新品に交換して裏から溶接しておいた。

何年使ってるんだろうか・・・ずっと買った覚えは無いから農園開くときに買ったヤツかな。

タイヤ部分はハンマーで円を修正して足を増やして、全ての足に溶接を掛けておいた。

溶接棒を大量に使ったが、1kg140ペソなので大した事は無し。足とアングルバーは前回の余り物を使用。

修理費は農夫さんの飯代と溶接棒代と新しいネジ代と電気代だね。意外と掛からなかった。

これに塗装を塗って完成 (暗闇で撮るなってんだよね)

次壊れたら流石に諦めるよ。

 

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エンジンの痛みとか

私が子どもの頃くらいの自動車整備工場は、どこでも1人くらいボーリング係りの人がいて、エンジンのシリンダーをひたすら研磨していたらしかった。
ボーリングといってもボーリングの玉とは無関係。井戸掘りみたいにエンジンのシリンダーの穴を掘る(削る)作業をボーリングと言う。

昭和期のエンジンってのは材質が弱く、ピストンが往復する摩擦でシリンダーに段差や傷が付き易かった。それをボーリング作業で研磨するのがボーリング係の仕事だ。

エンジンの耐久性が上がった現代では、エンジンのシリンダーをボーリングするなどという光景は見なくなったが、昔はこういう作業が当たり前の様に行われていたのである。

昔の日本は、今のフィリピンみたいに道も悪くて粉塵が待ってたってのもあるのだろう。エンジンの痛みってのは酷かったそうだ。

 

コレ見て、この前のシリンダーがこれ。

内面が凄く綺麗でビックリした。変色はしているが段差が全く見当たらない。こんな物なのか!?軽油には潤滑成分が含まれているからガソリンエンジンと比べて減り難いと聞くが、日本で想像を絶するほどこき使われて、wそれからフィリピンで私がこき使ったエンジンのシリンダーが新品の様な輝きを放って段差が一切ない。斜めに入った傷はオイルを潤滑させるために新品時から意図的に入れてある傷だろう。殆ど磨耗してないって事だよね。

まぁ、一般的にエンジンはオイルさえキチンと回っていればシリンダーってのは極めて磨耗し難いものだ。例えばエンジンを止める事が少ない長距離トラックだとか、フェリーのエンジンの耐久性がやたら高いのは、(エンジンを止める回数が少ない=オイルが潤滑している状態が長い)だから。

おそらくこのエンジンも長距離を主に使っていたって事じゃないかな。良く知らないが。

以前、馬鹿なガソリンスタンドの店員のせいで数ヶ月間フィルター無しで粉塵の中を走った事もあったんだけど、そんなのはあまり関係なかったみたい。

 

その辺で近場の買い物ばっかに使ってるオバちゃんの車が見掛けの割りに程度が悪かったりするのは、オイルがまだ充分潤滑しないうちに始動と停止を繰り返すからなのだ。

いわゆるコールドスタートってのが一番エンジンには良くない・・・・

さて、このエンジン。開けて調べて貰うと、幸いにも亀裂はシリンダーのピストン接触面だけでブロック面には及んでなく、シリンダーのピストン接触部(上の写真のライナーと呼ぶ)を交換すれば解決する事になりそうだ。

今回の病状は、ライナーの破損とヘッドの変形と言うことになる。

 

問題は、フィリピンで買ったライナーの耐久性だが、価格は4気筒分日本円で5千ペソ程度。安くは無いが、日本ならもっとするだろうって微妙なライン。おそらく大陸性なのでいつまで持つかは不明だが今よりマシなのは確か。

メカニックに聞いた所、多くの車でこの修理による問題は出ていないとの事なので、ライナー及び、ピストンリング、それから予備的に周辺の壊れそうな部分も交換してもらうことにしたのだった。

「直す前に騙して叩き売れ!」と頭上で槍を持った悪魔がささやいたが(爆) 隣の天使が治しなさ~いって言うので、そっちの言う事を優先した。その方がエコだしね。

 

ってか、ウォーターポンプが何時壊れるのかビクビクしながらずっと乗っていたが、メカニックによると全然痛んでないとの事だった。もしかしたら日本で替えていたのかな。

 

これが交換する部品類。
なんやかんやで17000ペソにも及んだ。

最初に渡した預け金15000ペソは一旦返金してくれた。それに追い証して購入したのだ。

 

 

あと、こちらはヘッドの研磨屋さん。

オーバーヒートの熱で曲がったエンジンのヘッド(一般的にはプラグとかが刺さっている部分)を削りなおしてくれるのが研磨屋さん。

エンジンの中ってのはエンジン自体を冷やすために水の通路が迷路の様に巡っている。熱でヘッドが曲がってしまうと水の通路に隙間が出来たりして水の通り道が変わり、エンジンが更に不調になる訳。

研磨屋さんは、その曲がってしまった金属を削って元の状態に近づけてくれる。

 

ここの手数料は5000ペソだった。高価に感じるが競争が無い職種なので仕方ない。

専門の職人がミクロン単位で検査する!?

修理工賃の方は5000ペソ以上は行きそう。なにしろ大工事だし、ピット入りの修理でしかもトラック系の修理は高いのが相場。だけど一回の修理で3000ペソ以上払うのは初めてだな。

フィリピンで部品を調達するのは足で探し回って探すことが多いが、ここの修理屋はオーナーの車を
使い我々を乗せて部品屋まで連れて行ってくれるので凄く有難かった。部品探しは結構重労働なので。

 

 

今回の修理屋はトラックを多く手掛けているようだったが、現在修理中の車で一番修理費を掛けている
のは、なんと1ミリオンの修理費を掛けてレストアしているトラックだった。30年位前の10ホイールのいすゞのフォワードだが、身包み剥がされて丸裸でエンジンさえも乗ってなかった。

正直言って1ミリオン出す人は金持ちな訳だし、立派な中古トラック充分買える金額なのだが、そこまでして乗るのがフィリピンなのだろう。

貧乏金持ち関係なく、とことんまで大事に物を使おうとするフィリピン気質を感じた。

 

ところで、私の修理費はトータルで、まぁ3万ペソである。

どこまで持つかは謎。思いも寄らぬ故障が出たりして「やられた~!」って事はありうるかも
フィリピンだから。

だけど、大事に修理しながら乗れるって幸せな国だよね。フィリピンは。

日本では乗ろうと思っても無理だ。物を捨てることで経済が成り立ってるおかしな国だからね。

 

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フィリピン農園だより
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