■ちょっと大袈裟だが指の怪我で病院へ行ってみた
以前屋根を修理していて橈骨神経やられて手が麻痺してからなんか怪我が多いのだ。
今日は左手人差し指をノコで切った。
怪我的には大したことはなく、アロンアルファでくっ付けておけば治るレベルなのだが、錆びたノコで切ったので感染症がやばいと思い、消毒だけして貰うつもりで以前具合の悪い患者を運んだことのある街の病院へ行ってみたのである。フィルヘルスという医療保険を試してみたいってのもあった。
現地の人はまずこの程度で病院へ行かない。村に病院は無いし、祈祷師か薬草か自己暗示で直す。私も基本的に病院へ行く事は無く、狂犬病に噛まれた時と今回だけ。
でも病院の先生も言っていたが、ひ弱な日本人は免疫が弱いので直ぐに行った方が良いとの事。
先生はしげしげと傷口を見ながら薬を塗ってくれたが、「う~ん骨が露出してますねぇ」と言いながら(マジか)容赦なく縫い針セットを出してきた。
そして、「ちょ、ちょっと待ってぇ!」という間も無くたちまち縫われてしまったのだった。
先生の井出達はマスクだけはしているものの私服で上はTシャツ下はジーンズのラフなスタイル。そして私の手の下に敷かれているものは通常なら清潔なタオルか何かだと思うが、医療器具の梱包ケース引きちぎった物が敷いてある。
病室の片面はそのまま外吹き抜けの屋外で誰かに付き添いで来たであろう見物人が中を見てる。カメラもそこから撮った物。野戦病院と言っても良いレベル。
治療が終わり、支払いの段が来た。
料金は、破傷風の予防に注射を両肩に二本。
麻酔が一本。治療と投薬が一週間分。
しめて4千ペソ近く。なんと日本円で1万円だ。
今回私が試してみたかったのは、私が現地で加入している現地式の健康保険証(フィルヘルス)だ。万が一の時に備えて加入はしているものの使ったことが一度もない。
私はカバンの小物入れを物色して誇らしげにカードを取り出し、受付嬢に向かって水戸黄門の印籠のように「フィルヘルス」(フィリピン式健康保険証)を差し出した・・・
コレが目に入らぬかぁ!
だ、だが、一瞬カードを見るも受付嬢は無反応で、無情にもカードは突き返されてしまったのだった(な、なんで!?)
な、なんと!日帰りの外科診療にはフィルヘルスは使えなかった!マジか!(意味ねー!!)
だから殆どの人は祈祷師や薬草で直すのだ・・・
フィルヘルスは病院へ入院しなければならないような重篤な疾患に限り使用できる。デングとか脳卒中とか心臓病とか車に轢かれて骨折したような重症の怪我なら適用可。
私らが畑で怪我するレベルの傷はダメ。
フィリピンで「指を切りましたぁ♪」なんてのは怪我のうちに入らないのだ。
日頃から赤チンとアロンアルファは用意しておきなさいって事だ。
フィリピンで効くかゆみ止め
医療っぽいネタで続きます。
ドクターに痒くて痒くて我慢できないのでなんか良いものはないですか?と尋ねると、これを勧められた。
商品名は「カラドリル」痒み止めらしい。
多分、大手の薬局でも扱っていると思う。価格は110ペソフィリピンで痒み止めは売っていないと思っていたので助かった・・・
使用感だが、日本の大手のものは清涼感で誤魔化す感があるが、これは清涼感は少ないものの有効成分が多いらしく即効性が高くパッと効く。(日本のものは安全上薬効成分は少なめにしてあるんだろう)
効き目を強めるには多少強引だが皮膚を引っかいてから塗れば更によく効く。薮蚊に噛まれた痒みというものは何度掻いても何度薬を塗ってもぶり返してくるものだが、掻き毟った後にこいつを塗れば効果はてきめんだ。
(但し皮膚の弱い人や女性は止めた方がいい)
フィリピンで痒み止めを探している方は試して欲しい。
■田舎はデングに罹りにくい
北の村にもデング患者がいる。南の村にもデング患者がいる。西の村も東の村にもいる。
そんな環境で、私はデングを媒介する蚊に少なくとも1日10箇所は噛まれている。最近は蚊帳も付けないし、オフローション(蚊よけ)も放棄した。ドアも閉めないし蚊取り線香も勿体無いから使わない(さっきの話と矛盾してるかな)
もう来るなら来い!って感じで待ち構えているが、全くデングに罹らない。
実は山小屋は東西南北全ての隣家から100m以上離れていて蚊の活動範囲を超えている。田舎ほどデングに罹りにくいという噂は本当だと思う。
もし仮に、村からデングを持った患者がうちの家に遊びに来たりすればそれは確実にやばいだろう。
でもそういう確率は住宅密集地から見ると限りなく低いって事だろう。ここまでデングに罹らないところをみると・・・
四方八方に全く隣家がない状態というのは、治安的には問題かもしれないが、感染症に罹る確率は低くなる。
どっちが良いかは謎だが。
フィリピンに住みたいけどデングは嫌だって人は郊外に畑を買って真ん中に家を建てて住めばいい。
■豚の丸焼き3の3【炭火焼、調理編】
※動画は削除されました
豚の丸焼きの最終回の調理編となります。腹内には塩と調味料を混ぜたものを塗りつけ、葱とレモングラスと言うハーブとバナナの葉を詰め込み紐で腹を閉じます。
この鉄パイプは豚の丸焼き専用に作られたもので、片側に乗用車用のハンドルが付いていて、くるくると回す事によって満遍なく火を通すことが出来ます。
途中に出てくる茶色の料理は腸と豚の血液を煮込んで塩で味付けしたものでディヌグアンと呼ばれます。多少癖がありますが地元の人は生まれた時からなじみの味であり大好物です。
案の定、前回二作は何かの規約に引っかかっているようです。豚は宗教上タブーの国があるので、世界中で見せるのは適切では無いという意味かもしれません。今は見れますが、今後再編集してアップするかどうするか対処を考えます。
■今日のおやつ
これはフィリピンのお餅。
今はお盆時期なので頻繁に作られる。
味、風味は日本の餅に近いが日本と作り方が若干違う。日本は餅米を蒸して餅つき機等で作るが、ここは餅米を業者に持っていって粉に挽いてもらい、団子にして茹でる。日本にも同様の物があったと思ったが忘れた。
これは近所から貰った類似品
最近困窮邦人の臭いがするらしく近隣からよく物を恵んで頂く。良い国だ。