ここんとこ凄い雨だね。
天気図を見たら、切れ目なく東のパラオ方面から厚い雨雲が迫ってくるのが見えてる。
こんな時期は天気図で雲の隙間を見ながら肥料を買う。豪雨だと肥料が濡れるのは避けられず、後で固まって撒きにくくなったり、荷台で溶けた肥料が鉄板を腐食させたりする。それと全く関係ないけど肥料が頭皮に付くと痒くなって毛が抜けるw
もし肥料を撒いた後に大雨が降ると瞬時に肥料が流れてしまう。逆に乾燥するほど降らなかったら肥料の効果が無い。非常にわがままで申し訳ないが程ほどに降っていただければ豊作は確実だ。
う~む、行く途中にこれだ・・
皮が雑炊して家が浸かってる。まぁ怪我人が出るような大水ではないが・・
肥料を降ろす。ブルーシート掛けといたけど、それでも濡れた・・・
昼に差し出されたオカズは農夫さん好みに最適化された食糧だ。私はお気持ちだけ頂ければ充分で御座います。
荷台に置いてる謎の籠は食物自給率を高める為に自作した魚群捕獲ネットだ。
このハイテク機器で河川の雷魚を一網打尽にしてくれる。
取った魚をどうするか、まぁ当然私も食べるんだけど、主に畑に関わる人たちの賄い食だ。とにかくフィリピンの農業というものは関わる人の数が多いのでオカズ代もバカにならない。出来るだけ沢山の農夫さんや子ども達に、粗末なものでも広く浅く、出来るだけ長期間供給できるように無い知恵を絞っている。年々運営コストは上がっているので。
「食べ物を提供しない」つまり勝手に食べて貰うって方法もあるんだけど、それをやるとフィリピンは人は付いてこない。近所の水田に農夫さんへの給仕をケチってしまったが為に村八分にされてしまったオヤジがいる。困った時に住人はおろか、兄弟さえも手を貸さず、その人はたった一人で水田の田植えをしていた。
フィリピンの食い物の恨みは外国人に想像できないほど恐ろしい。
特に私の所みたいに日本人が絡んでいる場合はそういった問題に気づくのが遅れたりし易いので現地人のサインを見逃さないようにしないといけない。
食べ物は粗末でも、最悪ご飯だけでもいいから潤沢に用意しておけば大概は問題ない。重要なのは空腹にだけはさせないようにする事。
ゆとりで育った日本人て人たちは現地人の「お腹が減った」サインに気づくのが無茶苦茶遅い。
例えば昼の12時になっても自分の都合を優先しようとする。自分の仕事ばかり考えて現地人のお腹の状態は考えない。
フィリピンに慣れた方なら現地女性が腹痛を起こすのを見た事が無いだろうか?下をうつむいて黙ってしまう女性。時間は大体12時30分。
「どうしたの?」と尋ねると「少しお腹が痛いの・・」と答える。
日本人はこりゃ大変だ!と思ってしまうだろう。
思わずセイロガンを探す人もいるかもしれない。
実は、フィリピン人の「お腹が痛い・・・」は空腹のサインである可能性があるのだ。
そういう姿を見たら、まず時計を見て時間を確認し、一緒に飯を食べてあげると腹痛は速攻で治る。
この時彼女だけに食べ物を与える行為は駄目。慣れてない女性だと遠慮して食べない可能性がある。必ず一緒に食べてあげる事。
※本当の腹痛の場合も稀にあると思うので注意してくださいw
昔バブル期に24時間働けますか?なんていう健康ドリンクのCMがあったが、この国でそんなネタがCMになる事は100年ない。