さて、農業に関係なく推し進めている少数民族紀行であるが、今日はアンパトゥアンの中でひっそり生活しているマガノイ族の御姿を拝見することにしよう。
そういえば、前もそうだったけど、農耕系の少数民族の村ってのは大人が殆どいないんだよね。普通フィリピンの一般的な村なんかだと道端でチスミスに花を咲かせてるおじさんとかおばさんがいるでしょう?そういう光景が一切無いの。
男手と女はこぞってどこかの農村へ働きに出ているらしく、村では死に掛けた老人と大量の子ども達が、親が持ち帰る僅かなおかずを楽しみに待っているのだった。
村人の殆どはコーンの収穫に従事しているらしいが、貧しいコーン農家が充分な賃金を払えるわけも無く、60キロ収穫して20ペソの賃金を得るのがやっとの事だった。
それも、僅かな杯を求めて大量に労働者が殺到するので、一人当たりの割り当てはごく僅かなものらしい。
国を動かすほどの大金を持つ大地主の土地の片隅でひっそり生きる、貧しい少数民族の現実を垣間見た。
写真は、私たちを垣間見ている少女。
壁さえマトモに付いてない家に住んでる。
不思議なのは、ニッパヤシの貧しい家が大半なのに、なぜか家の周りがセメントなのだ。かなり古く敷設された感じに見えるよ。戦時中の物!?
子どもは日本人って事を誰も分かってない様子だ。
どこかの村から無精髭生やした小汚いオヤジが来たと思ってる。おそらく彼らはフィリピン以外に国がある事さえも知らないだろう。
外から中が丸見えの家々。東西南北穴が開いてる家。
ミリエンダの準備をしていると、急なスコールで雨が吹き込んできたので、車に常備してるブルーシートで修理した。
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みんな暗い。笑わない・・・
可愛い子どもがこんな顔でコーン乾かしてる・・・それもよく見たら、コーンじゃなくてコーンの殻なのだった・・
骨と皮だけの姉妹
これは、フィリピンで見掛けるには見掛けるんだけど金髪の髪。ここは金髪じゃ無いほうが珍しい。
完全に栄養失調だよね・・・・骨と皮だけの姉妹・・・
お腹が異常に膨れた子も何人かいた。
栄養失調で腹水が溜まってるんだろうと思う。
よく山の貧困村なんかで援助物資のトラックが何かを配ってるのを目撃することもあるが、この辺では虫ピン一本配られた事は無いらしい。
援助らしきモノが来ても、他の民族に取られてここには回って来ないよとの事だった。酷いなぁ・・・
今回は援助物資として余りものや菓子類を沢山持っていったのだが、あっという間に終了。全然足りない。
集まった人数と飲み食いする子どもの勢いが凄かった。
何かの手違いで一個360ペソもする高価なキャンディーを3つも買ってしまた・・・勿体無かった。
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こんな物を買うなら米の方が良かった。
今日持ち込んだのは他に、1ペソパンを箱一杯、安菓子を大量、それとジュースとシンカマスなど。
お腹が一杯になったら笑顔で一杯になった!
僅かでも腹の足しになったようで良かった。