鳥インフルエンザの地獄【ヒナを抱き抱えたまま息絶える母】【生き残った奇跡の鶏】

動画にしたので見れる環境にある方は皆さんご覧いただきたいと思います。農園が大変な事になっています。

※動画は削除されました

鳥インフルエンザらしき感染症が農園を襲い、多くの鳥が死にました。「らしき」としたのは病院の情報もないし行政の情報もないからです。

これは地獄です。

ヒヨコを抱いたまま息絶える母鳥・・・

木に立ったままそのままの姿で息絶えた鳥・・・

卵を温めながら冷たくなった母親・・・

私は日ごろ鶏の解体を見慣れていますが、これは別の意味で衝撃でした。

農園の鶏は毎年増えて、野生化したものも含めて最近では200羽近くに増えていましたが、その多くを失ってしまった・・・

 

しかし、生き残った中に大変興味深い個体がいたのです。

 

皆さんご存知だと思うのですが、二匹の奇形鶏がいましたよね?

それと廃棄用の白い老鶏を入手してきたやつ・・
(この話したかな・・してないかな・・)

一般的には弱者である、その4羽が生きていたんです。

生き残った白い鶏は、なんと仲間の死肉をむさぼり喰っていました。まさか仲間の肉を喰って免疫を作る事を本能的に知っていたとかではないと思いますが・・・

二匹の奇形鶏は究極の進化をするかもしれません。果たしてどんな子孫を残してゆくのだろう・・・

日本では接触した鶏は全て殺処分しているようですが、ここでは可能です。出来るところまで育てようと思います。

ところで、ここまで濃厚に接触しても大丈夫なのかという疑問が湧くでしょうが、今のところ無事というか、今更注意しても遅い状況です。

うちだけではなく、村中の鶏が死んでいる様子ですし、死んだ鶏を料理して喰っている人も多いのです。(当方は食べていないが、日ごろ死にかけの家畜を売る様な文化で食べない訳がない)

昨日も誰かのお父さんが林の中を物色していたので、鶏を探していたんだと思います。

先進国と違って家畜と同居が文化ですから、テーブルの上にウィルスやバクテリア豊富な「鶏の糞」が乗かっているのも普通です。

途上国の田舎で暮らそうとすれば避けられないリスクです。

この国は医療は遅れているし情報も遅いので、気づいたときは何をしても無駄です。

なすがままに生きるしかないのです。

 

 

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フィリピン農園だより
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