何年か前だったか忘れてしまっていた話題。
回線速度が遅いので自分の情報からも引っ張り出せないでいる。
椰子の葉から壁材を作る技能を持った講師を農園へ招いて壁材の作り方を農夫さんへ伝授して貰った事があった。もしかすると覚えている方がいるかもしれない。
その講師とは先日写真に出したキノコガールの父親だ。
その後、1年くらいは髪の毛ボーボーのオバサンの旦那が作っていたみたいだが、2年後くらいには誰も作ってなくて、最近では息子がほそぼそ作っているのかな~くらいの認識でいた。(期間とかはうろ覚え)おばさんの旦那は今はいない。
私は既に興味を失っていたので話題にもしなかったが、最近になって農園の関係者が何やら看板を作っている事に気が付き、何をしているのかと尋ねたら、壁材作りが浸透していて陣地に関するルール作りを策定しているとのことだった。
なんと今は4世帯が壁材を作って収益をあげているそうだ。ビックリした。
苦しくなったら「金を貸して」と言う前に葉っぱを拾って生活費の足しに。そう思って考えた自立支援だった。
1枚作るのに半日くらい掛かるかもしれないが、その1枚が100ペソになる。これで米が3キロも買えるのだ。
しかし、嬉しい流れである反面。こういう事が加熱してくると問題も起きて来るだろう。仲間同士の縄張り争いもそうだが、商業的に営もうとする人も出て来ると予想されるので丸裸にされないよう注意しておかなければならない。
たかが葉っぱだが、地面へ落ちて土へ戻って栄養分になり土砂の流出も防いでいる訳で無制限に取って良いわけではない。
商業的に作り始めたり、葉っぱをトン単位で卸し始めたら荒れ果ててしまうだろう。
以前、業者が無断で葉っぱを大量に持出していた事があったので注意したが、同じ事がないとは限らない。
村の人が内職で作るくらいの余力は充分ある。
タイヤチューブでゴムバンド
タイヤチューブでゴムバンドを作ってる。このゴムバンドはフィリピンでマルチに役に立つ万能グッズだ。
農夫さんに配ってナタやカマへ巻きつけて滑り止めで使ってもらおうと思って私が切っているところ。
これはマジで便利である。車へ荷物を据え付けるとき、バイクの荷物を固定するときパイプに穴が開いて修理が必要なとき、究極ではブレーキホースに穴が開いてブレーキが効かなくなったとき。ラジエターの配管パイプに穴が空いた時の応急処置。井戸の修理・・・
昨日だけでも中華自転車のサドルの応急修理と電球の感電防止に利用した。
このゴム無しでは生活出来ないんじゃないかってくらい用途は無限にある。
マーケットでゴムを買ったとすれば一本15ペソもする。
新品のチューブの値段は安いものだと150ペソから。一回パンクをすれば20ペソだけど、パンクをするまで使ったようなチューブは連鎖的にパンクするので予備的に交換して古いチューブをゴムバンドに加工する。
すると2mのが10本くら出来るから150ペソ分のバンドが作れてしまう計算。
農園はバンドの消費が異様に多いので、荷車などのタイヤを早めに交換してゴムバンドにコンバートしている。
農園にいると節水意識が向上する
もうあの井戸屋には頼まない、雨水を貯めて過ごす。
100m向こうの家まではゆくのに、こっちには来ないらしい。日本人が嫌いなのだろうか、それとも駆け引きを望んでいるのだろうか。
今時期は雨が多いので、1日の使用料の7割程度は雨水でまかなえる。シャワーもこれでいいし、洗濯も問題ない。飲用も出来ないことはないが、屋根にネズミが徘徊しているので、糞が落ちてくるのが難。まぁ私はそれで歯磨きしているが。
屋根の四方に雨樋を張り巡らせればかなり貯まるだろうね。それだけ大きなタンクはいるけど。
皆さんはシャワーにどの位の水を使うだろうか?日本だと1人が使う水の量は100リットル程度だそうだが。
私らは節水に慣れているから、バケツ一杯で全身浴びられる。これでも現地人から見れば多い方だそうだが。
例えば、頭だけを先に洗い終えてしまうとかは勿体無い。頭から流した水で体や足まで濡らしてから頭と体を石鹸で洗う。最後は頭から足に掛けて滝のように水を流す。洗面器があれば直に髪の毛を漬けて残り水を体に掛けるのもいい。
髪の多い女性はそうしている。
出来るだけ部分洗いを避ける事で効率よく浴びられる。
雨水をシャワーに使ってて不思議に思うのは、なぜか石鹸分がなかなか除去できない。不思議とぬめぬめ感が残る。井戸や水道だとさっと落ちるんだけど。
大気で含んだ成分に石鹸の成分が反応しているのか、トタン屋根の化学物質が関係しているのか。もしかしたらクリーンな水だからこうなのか。